静岡県磐田市 ── 桧ひと筋の材木店がつくる、無垢フローリング。
塗装で着飾らない。
プリントで似せない。
桧の無垢材は、木そのものが商品です。
だからごまかしが利きません。
乾かし方、削り方、仕上げ方。
その一つひとつが、そのまま床の表情になります。
すべて、磐田の自社工場で。

一枚一枚のあいだに桟を挟み、外気にさらして乾かします。機械で急がせず、時間をかけて水分を抜いていく ── 昔ながらの天然乾燥です。
木の乾き方は季節で変わるため、乾燥期間も季節に合わせて調整します。ゆっくり乾いた桧は色艶と香りが残り、狂いが出にくい。ここで急ぐと、その分だけ床になってから木が暴れます。

乾燥を終えた板は、一枚ずつ目で見て、抜け落ちそうな節や欠けをドリルでくり抜きます。
ただし、抜けばいいというものではありません。抜きすぎれば一枚の表情のバランスが崩れ、残しすぎれば床になってから抜け落ちる。板全体を見て、抜いて埋木で直すか、パテで納めるか ── その見極めこそが、この工程の仕事です。

くり抜いた穴には自然由来のボンドを差し、同じ桧の駒を槌でひとつずつ打ち込んで、しっかりと固定します。「埋木(うめき)」という、昔ながらの手仕事です。
駒のはまり具合は、髪の毛ほどの寸法差で変わります。だから機械には任せず、一個ずつ手の感覚でゆるさときつさを確かめながら埋めていく。桧に桧を埋めた床は、年月とともに一緒に飴色になっていきます。

四面を一度に削り出すモルダーで、厚みと幅を整え、実(さね)を刻みます。当社はこの心臓部を、2026年に最新機へ入れ替えました。
機械が古いと送りにムラが出て、寸法の狂いや面の波打ちの原因になります。最新のモルダーと、研ぎ澄ました刃物。この組み合わせが、塗装がなくても光る面を作ります。

小さな節の欠けや割れは、一枚ずつ人の手でパテを詰めて均します。機械はここまでやってくれません。
天然の木ですから、表情は一枚ごとに違います。節のひとつひとつを人の目で確かめながら手を入れていく ── この工程が、そのまま検品を兼ねています。

最後に、超仕上げ鉋盤でごく薄く表面を引きます。鉋がけと同じ原理で木の表面を「切る」ので、繊維がつぶれず、しっとりとした艶が出ます。
その切れ味を保つため、刃物と研磨の設定は、日々何千枚という仕上がりを見比べながら微調整を重ねています。サンドペーパーで磨いた面とは、手触りも、光り方も、汚れのつきにくさも別物。無塗装のまま素足で歩ける床は、この積み重ねで完成します。

検品を終えた板は結束し、木材市場を通じて全国の工務店・お客様のもとへ届きます。
市場へは何十束もまとめて一度に運ぶため、一枚あたりの運賃はごくわずか。個別に直送を頼むより、送料の負担を抑えてお求めいただけます。
実(さね)の噛み合わせは、床鳴りと隙間を左右する生命線。層のように積まれた断面の揃いが、当社の加工精度です。
写真はすべて実物です。等級で価格は変わりますが、作り方は変わりません。
写真では、香りも手触りも伝わりません。
等級選びに迷ったら、実物のサンプルを。お渡しした市場・取扱店の担当者に、お気軽にお申し付けください。
昭和43年の創業から、親から子へ、そのまた子へ。乾かし方、削り方、節の見極め ── 桧一筋の技術を、三代かけて磨いてきました。
加工の心臓部・モルダーは2026年に最新機へ更新。受注や在庫管理は最新のAIで自動化。人の手と目を、事務ではなく木に使うためです。
この一枚の上を、素足の子どもが走るかもしれない。お客様の顔を思い浮かべながら仕上げる ── 最後はそこに尽きます。

素足で歩いて、転んで、また立ち上がる。作り手の家でも、この床は毎日踏まれています。
暮らす人の笑顔を思い浮かべながら作る ── それが、機械にも数字にもできない、最後の品質管理です。
古い技術と、新しい道具と、変わらない心。三つ揃って、林材木店の桧フローリングです。
弊社の桧フローリングは、全国の木材市場・お取扱店を通じて流通しています。
株式会社林材木店(静岡県磐田市)